妊娠中の静脈瘤
(妊娠静脈瘤)

こんな症状はありませんか

妊娠静脈瘤について

妊娠静脈瘤は、妊娠すると共に足の外側や太ももの裏などに、クモの巣状や膨れた静脈瘤などが
様々に混ざった形で生じるものです。
妊娠静脈瘤は普通の静脈瘤にはできない場所にでき、妊娠中に起こる疾患の一つです。

静脈瘤の原因について

妊娠して分泌される女性ホルモンが血管を広げて縮まなくさせ、静脈瘤になると報告されています。
また、大きくなった子宮のせいで足の血液が心臓に流れにくくなり足に血液が溜まりやすくなることも挙げられます。

頻度について

10〜20%の割合で妊娠中に下肢静脈瘤が、2〜4%の確率で外陰部静脈瘤が起きると言われており、しばしば認められる疾患です。

妊娠静脈瘤の治療

妊娠中に悪くならないようにすることが大切です。進行を抑えるために弾性ストッキングの着用も効果的です。
だるさやむくみなどの悩みがあれば、以下の点を心掛けてみましょう。

静脈瘤が起きやすい方(リスクファクター)

妊娠や出産への影響

妊娠出産の際に出血の原因となることがありますが、ほとんどの場合、適切に処置すれば止血できるので
ご安心ください。
足に痛みがある、急にむくみが出た、片方だけむくむなどの時は、静脈炎や血栓症を発症している
可能性もあるため、その場合は速やかに医師にご相談ください。

妊娠中の静脈瘤はご相談ください

受付・待合静脈瘤は妊娠の後半に発症しやすく、発症率は10〜20%とされています。
もし何か心配があれば妊婦健診の時に医師に相談してみてください。
出産の際に会陰切開する場合、外陰部静脈瘤があればそれを傷付けないように切開するなどの
適切な処置を行います。